「2022年度グッドデザイン賞」受賞

 株式会社ウォンツ(福井県鯖江市、社長:伊藤 敦子)の「スーパー麺」が、このたび2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。ポップなパッケージデザインのみならず、小麦の輸入や食糧自給の問題、健康志向やアレルギーからのグルテン敬遠等、社会課題への貢献も含めて多面的な評価を得ました。

■受賞商品「スーパー麺」について

玄米をまるごと使った、次世代のグルテンフリーヌードル。製造から1年間の常温保存が可能でありながら、茹で時間はたった60秒。エネルギーと時間を節約をしつつ、特許取得製法によるモチモチな生麺食感が特長です。
原料は国産玄米とでん粉のみで、玄米由来のミネラルと美味しさを両立させました。

遅延性小麦アレルギーが判明した息子のためにその父が開発。その経緯から、アレルギー特定原材料28品目を使用しないだけでなく、健康・食育の促進を意識し、保存料等の添加物も不使用。

2019年11月の発売以降、2022年6月には累計販売数10万食を突破。SNSでは共感を得たユーザーから多数の料理画像が投稿されています。

グルテンフリーパスタとしてはもちろん、ラーメン・うどん・そば等、様々な料理にアレンジ可能

公式Instagramでは、ユーザーからのレシピ投稿が多数寄せられています


近年、日本人の主食である米の消費量は減り続けています。このままでは米農家も減り、食料自給率も下がっていく一方です。
また、開発者の息子のように食物アレルギーを抱える方が増えてきていますが、まだまだ食の選択肢が少ない現状もあります。
さらに、コロナ、インフレ、ウクライナ危機。ますます不確実性が高まっていくこの時代のライフスタイルに合わせ、ヘルシーでありながら、手軽に効率よく栄養を摂れるフードが求められています。

玄米が主原料で、アレルギー特定原材料28品目は不使用、手軽に生活に取り入れられるスーパー麺は、これらの課題を解決できるアイテムです。

■デザインのポイント

  1. 玄米麺という一般的な認知度が低い商材のため、玄米由来の色など含めて現物が見られるようにパッケージ中央部は透明に
  2. ヘルシー = ナチュラルテイストではなく、困りごとを持った方の力になれるよう、力強く元気なイメージに
  3. 玄米由来の栄養の高さを訴求できるように、パッケージ裏面に類似主食との栄養比較を明示
  4. 商品デザイン面では、食に困りごとを抱える方も食べられるようにシンプルな原材料と、子どもや女性でも食べやすい量と細さに設計

 

■審査委員による評価コメント

突き抜けたネーミングやポップなデザインが興味を引く。その背景にある製品自体のファクトがしっかりしているからこそ、成立する良さである。小麦の輸入や食糧自給の問題、健康志向やアレルギーからのグルテンへの敬遠、白米よりも栄養素の高い玄米であること、調理時間が短いことなど、需要と可能性を多分に含んだ商品であり、今後の広がりにも期待したい。

※出典:グッドデザイン賞公式ウェブサイト

■グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動。国内外の多くの企業・団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図り、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

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